主流の逆を行け!―手書きチラシが生んだ逆転の発想
現代は、SNS広告やWEB集客が「当たり前」と言われています。
Facebook広告、Instagram広告、YouTube広告…。
ほとんどの経営者が、最新のデジタル広告に投資し、そこから集客をしようとしています。
しかし、私が売上を最大化できたのは「主流の逆」でした。つまり、手書きのチラシとポスティングです。
10年以上前、ある経営塾に入り、最初の課題が「手書きチラシを作って、実際にポスティングせよ」というものでした。
正直なところ、私は「そんな時代遅れな方法で集客できるのか?」と疑いました。
しかも、見せられたチラシの雛形は、正直言って見た目が雑で汚い。
私の高級整体サロンのコンセプトには到底合わないと思ったのです。
その当時、私のサロンは西新宿のタワーマンション27階にあり、富士山を一望できる環境。
どう考えても「八百屋のチラシのようなデザイン」は場違いでした。
デザイナーに依頼しましたが、「こんなチラシは作れません」と断られる始末。
しかし、いくら美しいチラシを作っても、反応がゼロでは意味がありません。
そこで、思い切って「ダサくても自分でやるしかない」と腹をくくったのです。


不器用でも心を込めたチラシが、人の心を動かす
私はパソコン操作が得意ではなく、完全に手書きでチラシを作るしかありませんでした。
整体の施術で日中は忙しいため、作業できるのは毎朝3時からの4時間。
何度も消しゴムで消しながら、「この言葉で人は動くだろうか」「本当に伝わるだろうか」と考え続けました。
ようやく完成したチラシを、まずは自宅のプリンターで5,000枚印刷し、ポスティングしてみました。
その時の反応率は0.2%。当時、反応率0.1%で「大成功」とされていた時代に、私はその基準さえ知りませんでした。
「これはイケるかもしれない」と確信した私は、印刷枚数をどんどん増やしていきました。1万枚、5万枚、そして15万枚…。
最終的には1年半で25万枚を、自分一人で配りました。
夜中の1時や2時から出発し、1回2,000枚をポスティング。それを15日間繰り返す。最高で月3万枚を自分の足で配ったのです。
この地道すぎる行動が、やがて「予約が1ヶ月先まで埋まる整体院」につながりました。
ポスティングという、誰もが出来ることを誰もが出来ないくらいやり続ける。




デジタル広告では届かない「リアルなつながり」
ここで重要なのは、「なぜ、デジタル広告ではなく、手書きチラシが人を動かしたのか」という点です。
人は基本的に「見ない・信じない・動かない」という心理を持っています。
毎日、SNSやネット上で大量の広告に触れている私たちは、広告に“慣れ”てしまい、ほとんどスルーするのです。
デジタル広告の反応率は年々下がり続けています。
どんなに綺麗に作られた広告も、「また広告か」と一瞬で飛ばされてしまうのです。
しかし、ポストに入っている「手書きのチラシ」は違います。
・一枚一枚がリアルに届く
・温かみがあり、人の手を感じる
・「自分のために書かれたのでは?」と思わせる
こうした力が働くため、相手は無視できなくなります。
特に、整体や鍼灸といった「人と人の信頼で成り立つビジネス」では、この効果は絶大です。
手書きのチラシは、見込み客の心にダイレクトに届き、信頼を生み、行動へとつなげてくれるのです。
実際に私は、手書きチラシによって集客し、さらに「予約が取れない状態」になったことで単価を上げ、リピート化の仕組みを整えました。その結果、最高で月230万円の売上を達成しました。
今こそ「アナログ回帰」で差別化せよ
デジタル広告は確かに便利です。しかし、誰もが同じように使っているからこそ、埋もれやすいのです。
そこに参入して消耗戦をするのではなく、「誰もやっていない主流の逆」を行くことが、圧倒的な成果につながります。
実際、手書きチラシとポスティングは、ライバルがほとんどやっていません。だからこそ、反応が得られるのです。
特に今は「デジタル疲れ」が進み、人々は画面上の広告にうんざりしています。だからこそ、ポストを開けたときに目にする手書きのチラシが、逆に新鮮で強烈に印象に残るのです。
そして、チラシには「ヘッドライン」「顧客の声」「ノーと言えないオファー」という3つの要素を盛り込むことで、人は「見ない・信じない・動かない」という壁を突破します。この仕組みさえ理解し、実行すれば、あなたの治療院やサロンも「3ヶ月で売上100万円突破」は夢ではありません。
主流の逆を行き、アナログの力でデジタル以上の成果を出す。
これこそが、私が実体験から学び、そして多くの受講生も成果を出している「手書きチラシとポスティングの力」なのです。